其の拾参 「ホップ・ストップ・バスストップ」
- 公演終了:
- 2005/06/09 - 2005/07/10


劇団あおきりみかん其の拾参
「ホップ・ストップ・バスストップ」
作・演出 鹿目由紀
【あらすじ】
『ある夏の早朝。 いつものバス停は、いつものバス停じゃなかったようです。
あおきりみかんがお送りするバス停喜劇の決定版。』
ある夏の早朝。 バス停でバスを待つ人々。
時間は過ぎているのに、バスはなかなかやって来ない。
そこへ、 「バスジャック…バス停ジャックだコラァ!」
突然現れた怪しい2人組にバス停はジャックされてしまった!
忘れ物をして家に戻ってバス停ジャックに巻き込まれた、今日結婚式を挙げる新郎、孝太郎は「俺、結婚やめようと思う。」と言い出す。それを追いかけて来た新婦ひかりに聞かれてしまい…。
果たして、人質になった人々の運命は!?孝太郎とひかりは無事結婚式を挙げる事が出来るのか!?そして、バスはやってくるのか!?
【CAST】
石倉孝太郎:とみィ(いちごメロン)
柴田彩: 林本めぐみ
黒田加代子:近藤絵理
古谷聡美:大屋愉快
羽賀希実子:水谷悦子
田村梨乃:中元志津
橋爪貴一:花村広大
渡瀬ちづる:成田けい
風間浩市:井通302(フリー)
遠野京香:手嶋仁美
石坂憲二:山中崇敬
谷直人:松井真人
市村ひかり:木村仁美
【名古屋公演1】
2005年
6月9日(木)19:00
6月10日(金)19:00
6月11日(土)14:00/19:00
6月12日(日)13:00/17:00
会場:愛知県芸術劇場小ホール
【名古屋公演2】
2005年
6月25日(土)14:00/19:00
6月26日(日)13:00/17:00
6月27日(月)19:30
会場:G/pit
【東京公演】
2005年
7月9日(土)14:00/19:00
7月10日(日)13:00/17:00
会場:新宿シアターモリエール
【STAFF】
作・演出:鹿目由紀
舞台監督:井上知也(鶴舞座) とみィ 山中崇敬
大道具:松井組
小道具:チーム「匠」
音響:近藤絵理
音響操作:神阪立人(フリー)
照明:花植厚美(flower-plant)
照明操作:篠木 美佳
衣装・メイク:ヒロ
制作:水谷悦子 宮田瑞江 中元志津 手嶋仁美 木村仁美 花村 広大 井通 302
制作補助:加古沙織莉 古田敦士
宣伝美術:鹿目由紀
スチール:小河原俊彦
ヘルパー:塚本玲子 伊藤利佳 石丸徹 結城真奈美 長谷丈二
受付:聖澤毅(smart+) 土田愛子(フリー) 尾関崇之(劇団EARTH) 近藤紀子(フリー) 眞弓梓(フリー) 中島緑(フリー) coma(アンバランスパラダイス) 丹羽香奈江(フリー) 川本みゆき(フリー) 小崎康史(KOMEKAMIクラッシャーズ) ぺんぺん(劇団シロマネスク) ちゃぼ(フリー) 横田亜矢子(フリー) 石原紅子(フリー) 来々舞子(メガトンロマンチッカー) ひらのくみこ(フリー)佐々木真砂子(フリー) 南雲栄作(フリー) 伊藤らら(FIRE☆WORKS) くりはられな(演劇企画ミルク寺) 塚本玲子 伊藤利佳 石丸徹 長谷丈二 加古沙織莉 古田敦士
【チラシごあいさつ】
バスとのつき合いは、非常に長い。
一番古いつき合いなのは、スクールバス。幼稚園と小学校の時だ。意外とお嬢様だったのだ。嘘だ。言ってみたかっただけだ。
スクールバスは1号車から5号車まであった。4号車は縁起が悪いから存在しない。 1号車のおじさんと3号車のおじさんは優しく、2号車のおじさんは面白く、5号車のおじさんは恐ろしかった。 顔は岩のように険しく、あいさつが聞こえないと雷のように鋭い「クォラー!」で怒鳴られたものだった。
5号車のおじさんの時は、大声であいさつし、バスの中で余計なことを話さないようにした。 2号車のおじさんの時はなるべく前に乗った。おじさん特有のギャグ (今思えばそれはいわゆるおやじギャグという類のものだったのだが)を聞きたかったのだ。
個性豊かなおじさんたちだが、ある日の休み時間、車庫を通りかかるとおじさんたちが別人のようにボーっとタバコを吸っていた。 驚いたことに、5号車のおじさんが草原にそよぐ風のように優しく声をかけてきた。「お、休み時間か?」
この経験から私は、大人とは、2つの顔を使う生き物なのだと確信したのだった。
次に、会津バス。お金は降りる時に払う方式。会津若松市内の交通のすべてを掌握している。 ちなみに名古屋で地下鉄を見たときは、あまりの壮大さに気絶寸前だった。
関係ないが、スクールバスにもバスに乗り遅れ、見知らぬ夫婦の車に拾ってもらったことがある。
小学校高学年。学芸会の本番の日だ。
「すごくいい人だった」
と母に言ったら、ものすごく怒られた。 後に大通り沿いのケーキ屋さん夫妻だと分かったが、それでも母は怒っていた。
この経験から私は、『知らない人には、いい人でもついていくべきではない』という理屈を習得した。 数日後、夫婦の店のケーキが家の冷蔵庫にあった。うまかった。
それから、名古屋の市バス。
市内ならどこまで乗っても200円なのと、先にお金を入れるのに動揺した。
ちなみにだいたい11年ほど住んでいるが、今でも動揺する。
ちなみにノンステップバスにも動揺する。予想以上に低いことを忘れるのだ。
ちなみに今回はバス停の話だが、バスのことばかり語ってしまった。
ちなみにバス停といえば、最近うちの近くのバス停で待っていたら、見知らぬおばさんに「ここは並び方が普通と逆なのよ」と怒られた。 どうやら地域の暗黙の了解のようだ。今更ながら、地域住民失格だった。
ちなみにバス停は『バスがとまる場所』なわけで。人がワラワラと、とどまってはロクなことが起きない。
はい。今回は、そんなお話です。