劇団あおきりみかん

劇団あおきりみかん其の参

「サンタクロースが多すぎる」

作・演出　鹿目由紀

【あらすじ】
どこにでもいそうな、すこしやる気の無さそうなサラリーマンに見える男､ 三春銀太の職業は「サンタクロース」。
じつは世界には「サンタ会社」なるものが存在し､いちばん偉い 12月のサンタから順に11月､10月と各月ごとにサンタが存在するのである。 銀太は万年下っ端の1月サンタ。
しかし、それには息子との果たされなかったある約束が
からんでいた。 息子ともしっくりいかず、会社でも窓際族
と化している銀太。
そんなある日､昔親友だった12月のサンタより転がり込
んだ､ 「サンタ昇格テスト」の話。とまどう銀太。そして彼を
中心に 交錯する他のサンタの思い。そして家族の思い。
男は､テストに合格して､昔の自分を取り戻すことが出来
るのか？ 「サンタだって悩むんだ」をテーマとして､サンタ
の世界をサラリーマン社会に置き換えた、
笑いあり涙ありのサンタクロース・コメディー。

【CAST】

１月のサンタ　三春銀太：松本眞幸
１２月のサンタ　本郷流：活性炭キムチ
１１月のサンタ　磐城涼造：香取聡
２月のサンタ　双葉氷也：松井真人
８月のサンタ　須賀川冷夏：鎌田真紀
３月のサンタ　桧枝岐弥生：中元志津
６月のサンタ　鏡石露子：後藤祥子

銀太の息子　三春冬至：花村広大
銀太の妻　三春雪子：鹿目由紀　
冬至の彼女　相馬牡丹：成田啓子

１月のトナカイ　トニオ：五十川直樹
１１月のトナカイ　メグ：伊藤利佳
１２月のトナカイ　アマンダ：岡山亜希

町のサンタクロース：田中 秀幸

【名古屋公演】
2000年
3月11日（土）14:00 / 19:00
3月12日（日）13:00 / 17:00

【会場】
名演小劇場

【STAFF】
作・演出：鹿目由紀
舞台監督：松井真人
舞台美術：松井真人　活性炭キムチ　花村広大　香取聡　五十川直樹
小道具：成田啓子　後藤祥子
衣装メイク：岡山亜希
音響効果：福江元秀　鎌田真紀　塚本玲子
照明：松本眞幸　奥田康誠
照明操作：西村紀和（劇団桜姫のお遊戯草子）
制作：中元 志津　伊藤 利佳　塚本 玲子

【チラシごあいさつ】
‐‐何故､今「サンタクロース」なのかって？
あたしゃね、気になってたんでござんすよ。サンタクロースという男（？）がねぇ。 あいつはクリスマス・シーズン以外､いったいどこで何してるんでしょうかねぇ。 いったん気になりだしたら気になって気になって､夜もロクロク寝られませんでしたよ。
それでね、あんまりにも気になりすぎたもんだから、クリスマス・イヴの日に…、 ちょいと根まわししてね。
え？いやなに、あたしの広ーいコネクションを ちょいと…ちょいと利用して､いわゆるひとつの「尾行」ってヤツを させたんでござんすよ。そしたら、いやもう面白いことがわかったのなんのっ!! 聞いて腰抜かしなさんなよ…実はねぇ…あいつら…うわ!! なな、何なんだいあんたら！ちょ、ちょいと…や、やめとくれ…うわっ… やめ……ひぃっっ!!サ､サンタだ…たくさんのサンタクロースが…す、すごい笑顔で せまってくるぅ!!助けて…うわあぁぁぁぁっ!!
（以下のページ､破られていて読めず）

【当日パンフレットより】
★サンタクロース って…？

★　1月から12月まで12人のサンタがいます。
★　階級制です。（12月＞1月）
★　各月の24日に次の月への昇格テストがあり、それで 華麗に正しくプレゼントを配ることができると昇格することができます。
★　サンタはフツーのひとから選出されます。 （バードマンがパーマンを選出するがごとく。）
★　選出された人々は研修を受け､試験に受かれば 晴れて1月のサンタになるのです。
★　これらはけっこうナイショのことです。
★　だから言わないでください。