其の八「とけないまほう」
- 公演終了:
- 2002/11/22 - 2002/12/01


劇団あおきりみかん其の八
「とけないまほう」
作・演出 鹿目由紀
【あらすじ】
なかなか芽の出ない小説家、葉山 梨佐。 彼女には、人には言えない秘密があった。 「今年の誕生日、一回だけ魔法で願いをかなえることが出来る」。 そして当日、ついに呪文を唱えるときがやってくる。 果たして願いはかなうのか!? 彼氏もモト彼も巻き込んでの、バースデー・マジカル・コメディー。
【CAST】
葉山梨佐:伊藤利佳
秋野すみれ:成田啓子
青柳唱太:とみィ(いちごメロン)
紅川礼使:松井真人
栗田千華:大屋愉快
茄島法彦:山崎雅志(愛知学院大学 演劇部“鯱”)
葉山麻実:林本めぐみ
魔法使い:小黒麻衣
【名古屋公演】
2002年
11月22日(金)19:30
11月23日(土)11:00/15:00/19:00
11月24日(日)11:00/15:00/19:00
11月25日(月)19:30
11月28日(木)19:30
11月29日(金)19:30
11月30日(金)11:00/15:00/19:00
12月 1日(日)13:00/17:00
【会場】
スタジオ・座・ウィークエンド
【STAFF】
作・演出:鹿目由紀
舞台美術:松井真人 小黒麻衣 とみィ
小道具:大屋愉快 林本めぐみ 山崎雅志
衣装・メイク:成田啓子 ヒロ(フリー)
音響プラン:結城真奈美 鎌田真紀(フリー)
音響操作:神阪立人
照明プラン:水谷悦子(水谷組)
照明操作:富玲子(劇団EARTH)
制作:中元志津 塚本玲子 石丸徹 伊藤利佳
ヘルパー:花村 広大 松本眞幸
【チラシごあいさつ】
魔法が使えたことがある。
というと、「何をたわけたことをぬかしとるか」と言われてしまいそうだが、 実際にそうだったのだから仕方がない。 それは小学校のとき、就寝前の出来事であった。
昔から超夜型人間だった私は、なかなか寝付きが悪く、 布団にもぐると豆電球のみがオレンジ色に光る天 井の電気を見つめながら、ただぼーっとしていた。
その頃は、普通の女の子がある日魔法使いになって 変身したり空を飛んだりするアニメーションが、 よくテレビで放映されていた。少なからずも影響されていた私は、 もちろん魔法の存在を信じていたのであった。
「必ず使えるんだ。私は魔法使いなんだ」
と思いながら、電気の引っ張るスイッチの先端を見つめる。 動け動けとただひたすら唱え続ける。するとどうだろう。 地震でもないのに、その先端はゆっくりと左にふれ、右にふれたではないか!?
「ソレ実は眠ってて夢見てたんじゃないの?」
とか、鼻息で動かしていたとか様々な解釈があろうが、 あの時確実に魔法が使えたのだと、私は信じて止まない。
また、自分のことを雪女だと思っていたことがある。
これはもちろん、『ゆき』という名前に由来しての事である。 すごい吹雪の日に生まれたからそう名付けられたと聞いていた私は、 自分には雪をコントロールする力があると信じていた。
で、荒れ狂うように雪が降っている日は必ず、
「静まれぇ。雪よ、静まれぇ」
と頭の中で叫び続けていたのだった。 すると心なしか雪の勢いは弱くなったではないか!?
いやはや、人とは不思議な生き物である。
今回のあおきりみかんは、そんな不思議な力・魔法に呼び寄せられた人々のお話。 え?それってファンタジーなのかって?いえいえ、とんでもありません。
ずばり『マジカル・ラブ・コメディー』略して『マジコメ』。
一度観てしまったら、必ず魔法にかかってしまうこと間違いなしです。