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其の拾弐「超喫茶で逢いましょう」

公演終了:
2004/11/11 - 2004/12/05
其の拾弐「超喫茶で逢いましょう」
其の拾弐「超喫茶で逢いましょう」

劇団あおきりみかん其の拾弐

「超喫茶で逢いましょう」

作・演出 鹿目由紀


【あらすじ】
2004年11月11日。 ある喫茶店で、営業を再開する祝いが行われていた。 そこは、超能力者ばかりが集まる喫茶店。 6年前には、毎日のように超能力者のつどいが開かれていた。 悩みを話したり、力を解放したりできる喫茶店は、超能力者の憩いの場だった。 しかし突然、店主であり超能力者である今日子の意向で、1998年11月11日、喫茶店は閉店することになった。
そして、月日は流れた。
突然の再開で再会した仲間たちは喜び、近況を語り合った。 だがこの再開には秘密があった。 発端は、予知能力を持つ今日子のいとこ・薫。 「6年前、ここに集まっていた超能力者の中の誰かが死ぬ」という未来を見たのだ。
この秘密を知っているのは、今日子と薫、 それから今日子の恋人でスプーン曲げがで きる和巳だけ。
彼らは死ぬとされているその日に喫茶店を再開し、当時集まりに参加していた仲間を集めて、死を未然に防ごうと画策していた。
だが誰が死ぬかも、どうやって死ぬかもまったくわからない。
さらに6年という歳月は、それぞれの関係に大きな変化を与えていた。
薫たちは、仲間の死をくい止めることができるのか。

 

【CAST】
福来薫:大屋愉快
福来今日子:木村仁美
長尾和己:山中崇敬
鏡太一:井通302(フリー)
山川五郎:松井真人
江原剛:とみィ(いちごメロン)
三田かずえ:成田けい
細木優:中元志津
御船さゆり:手嶋仁美
清家雅弘:花村広大
男:長谷丈二
女1:近藤絵理
女2:水谷悦子

 

【名古屋公演】
2004年
11月11日(木)19:00
11月12日(金)19:00
11月13日(土)14:00/19:00
11月14日(日)13:00/17:00

会場:愛知県芸術劇場小ホール

 

【東京公演】
2004年
12月4日(土)14:00/19:00
12月5日(日)13:00/17:00

会場:東京芸術劇場小ホール1

 

【STAFF】
作・演出:鹿目由紀
舞台監督:井上知也(鶴舞座) とみィ 山中崇敬
舞台美術:松井組 太中一徳
大道具:中村公彦(イリスパンシブルティ)
小道具:チーム「匠」 CHI-KA工房
音響:近藤絵理 長谷丈二
音響操作:神阪立人(フリー)
照明:吉戸俊祐
衣装・メイク:ヒロ 成田けい 近藤 紀子(フリー)
制作:中元志津 伊藤利佳 水谷悦子 手嶋仁美 木村仁美 宮田瑞江
宣伝美術:高畑あかり 鹿目由紀
スチール:小河原俊彦
撮影:star cat
ヘルパー:塚本玲子 林本めぐみ 石丸徹 おぐろまい 結城真奈美
受付:聖澤毅(smart+) 六鹿弓子(smart+) 土田 愛子(smart+) 尾関崇之(劇団EARTH) 近藤紀子(フリー) 藤井 由美(フリー) 篠木美佳(フリー) 中内 こもる(フリー) 眞弓 梓(フリー) 中島緑(フリー) 高阪 杏実(フリー)清水康博(劇団遊色市場) 西 泉(フリー) 大友 真由子(劇団遊色市場) 小崎康史(KOMEKAMIクラッシャーズ) 鈴木 卍(劇団木彫の熊) 竹内美絵(UPuP) 山崎 雅志(ホチキス) 佐々木真砂子(フリー) 大矢敦子(劇団離風霊船) 土田裕之(フリー) 伊藤 利佳 塚本 玲子

 

【チラシごあいさつ】
ユリ・ゲラーの特別番組を観ながら、母と一生懸命スプーンをこすっていた。 小学生の頃だ。
母は超常現象を信じている方で、宜保愛子の心霊番組や『UFOは果たして現れるのか!』的番組や『ミステリーサークルの謎』的番組が放映すると分かると、
母「ゆき、チャンネルそのまましときっせ」
と、絶対にリモコンを触らせてくれなかったのだった。父は超常現象を信じない方で、母とたまに喧嘩になっていた(熱い家族だ)。
父「そんなのあるわけねーべした」
母「お父さんはいっつもこれだからよ」

以上の台詞だけの会話を繰り返しながら、テレビを観る2人を後目に、弟と私は、
弟・私「んーなのどっちだっていーべした」
と呟いたものだった。
で、もちろんユリ・ゲラー大好きな母は、
母「おめ、ちょっとスプーン持ってきせ」
と、2人で一生懸命こするはめになったわけだ。結果、母のスプーンは見事に曲がり、私のスプーンは曲がらなかった。
「力入れたんじゃないの~?」
「いや軽くこすってただけでこんなに曲がっちゃった。やっぱ超能力は在るな」
母はそのあと
「動かなくなった時計を持ってきてください」
というユリ・ゲラーに従い、時計に「動け動け」と念じていたが、これはちょっとしか動かなかったようだった。
しかし私はこの一件から、超能力ってもしかしてあるのかも。と思い始めたのだった。
それから、プリン(とかゼリーとか)を食べようと曲がったスプーンを使用するたび(するなよ)、「ユリ・ゲラーすげぇなぁ」と思い出すようになった。 大人になったある日のこと。ユリ・ゲラーの超能力にはいくつかの疑問があるという記事を読んだ。
しかし、母は確実にスプーンを曲げたのだ。
あれれ。もしかしたら、母こそがホンモノの超能力者なのかもしれない。テレビに出てくる仰々しい人々がホンモノだと信じるより、身近な人が超能力者だという方が信憑性があるなぁと思った。
スゴイ人は身近にいるのだ。などと宣っていると大槻教授に怒られそうです。教授すいません。今回は超能力者たちのお話です。これぞ、あおきりみかんの真骨頂!と言い切ってしまいたいくらい、観てもらいたいお話です。
ご家族お誘い合わせの上、ぜひともいらしてくださいね。

其の拾弐「超喫茶で逢いましょう」
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