其の拾六「上空劇場、さようなら」
- 公演終了:
- 2007/05/17 - 2007/06/10
劇団あおきりみかん其の拾六
「上空劇場、さようなら」(愛知県芸術劇場演劇フェスティバル「グランプリ賞」受賞作品)
作・演出 鹿目由紀
【受賞のお知らせ】
愛知県芸術劇場演劇フェスティバル「グランプリ賞」を受賞いたしました。
【あらすじ】
「上空劇場」。
それは人のココロで、空の上に浮かんでいる劇場。
オーナー国立深月の決意により、今日、劇場は最後の日を迎えた。
自由な空に浮かぶ不自由な劇場の中で、オーナーは願う。
「今日を綺麗に終わりたい」
その思いとはウラハラにいっぱいに溜まったココロは、とうとう溢れる。
ぶつかる、はじける。
そして、事件…。
空の上で繰り広げられる心情喜劇の結末は?
【CAST】
国立深月:近藤絵理
国立星子:中元志津
北沢澄男:松井真人
青山霞:木村仁美
岡崎虹子:大屋愉快
本多風助:とみィ(いちごメロン)
浦安真琴:鹿目由紀
長島奏史:山中崇敬
団員1・カスタネット犬山:正手道隆
団員2・小山鍵:山内庸平
団員3・倉敷歌穂:松井純子
団員4・富士山響:篠原タイヨヲ
団員5・陸奥五郎:平田惇也
【名古屋公演】
2007年
5月17日(木)19:30
5月18日(金)19:30
5月19日(土)14:00/19:00
5月20日(日)13:00/17:00
会場:愛知県芸術劇場小ホール
【東京公演】
2007年
6月 8日(金)19:30
6月 9日(土)14:00/19:00
6月10日(日)13:00/17:00
会場:池袋・シアターグリーン BOXinBOXシアター
【STAFF】
作・演出:鹿目由紀
演出助手:松井真人
演出補佐:登澤良平
プロンプ:梶田恵子
舞台監督:井上知也(鶴舞座) とみィ 山中崇敬
舞台美術:松井組
小道具:チーム「匠」
音響:近藤絵理 山内庸平
音響操作:神阪立人(フリー)
照明:花植厚美(flower-plant)
衣装:松井純子
衣装協力:木場絵理香
衣装補助:岡本理沙
制作:宮田瑞江 中元志津 篠原タイヨヲ 正手道隆 登澤良平
制作協力:ぺんぺん(劇団シロマネスク)
会計:木村仁美 花村広大 手嶋仁美
宣伝美術:鹿目由紀
撮影:muvin
ヘルパー:成田けい 伊藤利佳 石丸徹 結城真奈美 長谷丈二
浦安代理:松野有加里
受付:中島緑(フリー) 篠木美佳(フリー) 土田愛子(フリー) 臼井亜鶴(フリー) 松岡愛(フリー) 奥村明日香(フリー) 横川結城(男聖演劇団9DogStyle) 尾関崇之(劇団EARTH) 聖澤毅 林本めぐみ 城一菜(フリー)
【チラシごあいさつ】
ー上空劇場は、人のココロで浮かぶ。
夢の話をするのは、恥ずかしい。心が丸裸になる気がするからだ。
好きな人に、見た夢の話をして物凄く後悔したことがある。だからあまり話したくないのだが、小さい頃から良く見る夢のことは、 ちょっと話してみることにする。
「飛ぶ夢」である。
空を飛ぶ夢を見るのは欲求不満だからだと言ったりするが、私のは「地面スレスレを飛ぶ夢」である。 しかも、時々地面を蹴って勢いをつけないと落ちてしまう。実家のアーケード街を、田んぼ脇の小径を。 超低空飛行で。
なぜそんな夢を見るのか、薄々感づいている。
「飛べば変わる」と思っているからだ。地上でくすぶっていたことが、飛べば吹っ飛ぶと思っているからだ。けれど思い切りの足りない私は、 完全に地面を離れることができない。臆病者である。 だから地面スレスレを飛ぶ。いつでも地上に戻れるように。
ところで今回は、「飛ぶ」というか「浮く」劇場のハナシ。大地を離れることは、大地を意識することでもある。 空に浮かぶ劇場「上空劇場」のオーナーは、再び地上に戻るのを決意したのだが、地面から離れていた距離の分だけ、 戻る時に起こる問題は大きかったのだった。
さて、オーナーは無事に大地を踏みしめられるか。