其の拾「朝まで待てない」
- 公演終了:
- 2003/11/21 - 2003/11/23
劇団あおきりみかん其の拾
「朝まで待てない」
作・演出 鹿目由紀
【あらすじ】
とある川原の夕暮れ時。 サラリーマン風の男がひとり、 キャンプをしている。
男は数日前、人生初めての夫婦喧嘩をして、家出してきたのだ。 センチメンタルな気分に浸っていると男のもとに、大荷物を抱えた女が現れる。 そして突如として隣にテントを張り始めたのだった。 実は女も夫婦喧嘩の末、家を飛び出してきたのだ。
「お隣さん同士」になった2人のもとへ、男の妻や女の夫、子供たち会社の同僚、その他様々な人々が入れ代わり立ち代わり現れ2人を翻弄する。
「ここ、本当にただの川原だよね?」
疑問を深めながら、お互いの問題の解決に頭を痛める男と女。
はたして2人は、それぞれの危機を乗り越えることができるのか?
男は晴れて、快適な朝を迎えることができるのか??
【CAST】
倉敷竹生:松井真人
松山花代:木村仁美(フリー)
松山草次:とみィ(いちごメロン)
倉敷林佳:中元志津
倉敷柚:林本めぐみ
倉敷伊予:大屋愉快
高松森哉:山中崇敬
観音寺木葉:伊藤利佳
倉敷竹太郎:青木達郎(フリー)
三島里華:近藤絵理
向島樹子:水谷悦子
砥部椿:伊藤文穂(ホチキス)
【名古屋公演】
2003年
11月21日(金)19:30
11月22日(土)11:00/15:00/19:00
11月23日(日)13:00/17:00
会場:愛知県芸術劇場小ホール
【STAFF】
作・演出:鹿目由紀
舞台監督:井上知也(鶴舞座) とみィ 青木達郎
舞台美術:松井組
小道具:大屋愉快 林本めぐみ 伊藤文穂
音響:結城真奈美 近藤絵理
音響操作:神阪立人(フリー)
照明:吉戸俊祐 水谷悦子(水谷組)
衣装・メイク:ヒロ
制作:石丸徹 中元志津 伊藤利佳 水谷悦子 木村仁美
宣伝美術:高畑あかり 鹿目由紀 石丸徹
スチール:小河原俊彦
撮影:スターキャット
ヘルパー:中村公彦(イリスパンシブルティ) 富玲子(松井組)
受付:聖澤毅(smart+) 六鹿弓子(smart+) 土田愛子(smart+) 尾関崇之(劇団EARTH) coma(Unbalance Paradise) ちゃぼ(フリー) 近藤紀子(FIRE☆WORKS ENTERTAINMENT) 鈴木卍(劇団木彫の熊) 藤井由美(フリー) 則武鶴代(メガトン・ロマンチッカー) 藤井由美(フリー) 花村広大 石丸徹 成田啓子 福江元秀 塚本玲子
【チラシごあいさつ】
私は、キャンプが好きではない。
何を好んで、野外にあんな布でできた心許ない住居を造り、暮らさなくてはならないのか。自然とふれ合いたいなら、別にテントで暮らさなくとも、ふれ合い方が沢山あるのに。しかし誰かが、「キャンプ行こうよ!」と提案すると、
「いいねいいね!」
と盛り上がり、いつしかキャンプ計画が立てられていくのだ。かくいう私も、キャンプを否定するとまるで自然を愛さない人間のようなので、一緒になって、
「いいねいいね!」
と盛り上がってみる。
キャンプの何が楽しいのか。
虫にはさされるわ、トイレは虫だらけだわ、見たことないやけに鮮やかな色の虫はいるわ(虫ばっかりだ)、料理は作りにくいわ、日に焼けるわ、持病の喘息が出るわ、もう最悪だ。
キャンプ生活を余儀なくされたら仕方がないが、旅行気分で行くならナイスなリゾートアイランドとか温泉場とかがいい。いいに決まっている。
しかし、不思議なものだ。
帰り道の車では疲労を感じながらも妙に清々しい、やり遂げた気分になっているのだ。
虫のことはすっかり忘れ、料理も案外おいしかった気がして、日に焼けたのも「シミにならなきゃいっか」と思って、持病も大自然に癒されたかもしれない、なんて前向きに思っているのだ。
「キャンプ、意外と好きかも(ハートマーク2つ)」
などと不届き千万なことを思っていたりするのだ。
まぁ、しばらく経つと、もう二度と行くか気分が復活するのだが。
さて、今回はそんな魔力たっぷりの「キャンプ」のおはなし。もちろん一筋縄では行きません。果たしてちゃんとした「キャンプ」になりうるのか?
あおきりみかん的、野外的喜劇を存分にご堪能あれ。